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技術紹介

大規模盛土造成地の変動調査

平成7年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)、平成16年の新潟県中越地震において大規模に盛土造成された宅地で滑動崩落による災害が多発しました。
そのため平成18年に国において、宅地造成等規制法が宅地等の安全性を確保することを目的として改正されました。あわせて滑動崩落を防止するために必要な調査や、宅地所有者等が国の補助を受けて滑動崩落防止工事を実施できる「宅地耐震化推進事業」が創設されました。
このうち弊社では、これらの宅地の分布を把握する第一次スクリーニングについての取り組みを行っています。

大規模盛土造成地の変動調査

参考資料:国土交通省国土地理院「人工改変地形データ抽出のための手順書( 詳細版 )」(平成22年2月)

調査のポイント

第一次スクリーニングでは、宅地造成に伴う地形改変前後の地形図等を比較することで対象となる範囲の抽出を行います。弊社では、航空写真測量技術、GISによる空間解析技術を用いてこれらを行います。

数値標高データ(DEM)の取得

数値標高データの取得については、資料の乏しい改変前地形をどのように復元するかが重要です。旧版地形図のマップデジタイズのほか、デジタルステレオ図化機による観測で標高の抽出を行います。

数値標高データ(DEM)の取得

大規模盛土造成地マップの作成

地形改変前後の数値標高データをGISを用いて比較します。
結果は大規模造成地マップに取りまとめます。

大規模盛土造成地マップの作成

現在及び大規模造成以前の、2時期の地形情報の標高値を比較し、差分高を可視化します。差分解析の際にはそれぞれの地形情報の精度が重要になりますが、両者の測量精度が大きく異なる場合、例えば旧版地図などから取得した地形情報を造成前データとして使用した場合には厳密な差分比較による評価はできませんので、切土、盛土のおおよその地域判別に用います。造成時にため池を埋め立てた地域は特に注意が必要です。

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