Discussion 01
先輩×後輩
クロストーク
カナエジオマチックスの若手社員と、その先輩としてずっと指導にあたってきた先輩社員がフリートーク。
現在までの成長の道すじや育成スタイルについて語りあいました。
メンバー Member
F.S
建設コンサルタント事業部
調査グループ
2001年入社
W.K
建設コンサルタント事業部
調査グループ
2016年入社
01 頼りない印象から“若手のホープ”に成長。
出会いの頃の印象は?
- F.S
- W君との出会いは君が学生の頃、インターンシップで本社に来た時のことでした。緊張していたのか、頼りなく感じた事を覚えています。
- W.K
- 当時自分はすごく緊張して・・・
- F.S
- 入社後も目立った印象はなかったので、今の活躍ぶりは想像できなかった。そもそもうちを希望した理由を聞いてもいいかな。
- W.K
- 父親が建設関係の自営業をしていて、私も測量など土木関係の仕事に興味があったんです。でも、あまりハードな職場はイヤだなと思っていたんですよね。
でも、社内を見学した時に、作業着ではなくスーツを着ている人も多かったんです。「現場と内業の両方があってメリハリをつけながら働けそう」と感じて、入社を決めました。
- F.S
- そうなんだ。実際に入社してみてどうだった?
- W.K
- 入社後1か月は各部署に1週間ずつ配置されて、最初は「何を勉強したらいいかもわからない」ような状態でした。同期で同じ部署の配属がもう1人いて、その人は自分よりもかなり知識があったので、それ以上の差が開かないように何とか頑張ろうという感じでしたね。
- F.S
- いまは私と同じ部署・同じチームで橋梁や歩道橋、街路灯など道路まわりのインフラ点検を担当しているわけだけど。
- W.K
- Fさんにお世話になる毎日が始まりました(笑)。最初は寡黙な印象で「話しにくい人なのかな?」とも感じましたが、何を聞いても丁寧で的確な答えが返ってくるので、いまもそうですが、とりあえず困ったことがあれば「Fさんに聞こう」と思っていました。
- F.S
- W君に感心したのは、わからないことを聞く時にまず自分で調べて、自分で考えてから質問してくる姿勢でした。「この子は伸びるかも」と最初の頼りない印象が一気に変わりましたね。
- W.K
- いま自分にも後輩ができて気づきましたが、最初は仕事を振るときに、例えば図表の作成でも“やりやすいカタチ”にしてから私に作成指示してくれたんですよね。
- F.S
- 自分に後輩ができることで気づくことってあるよね(笑)。それに、当初は仕事内容を細かく指示していたけれど、途中から大まかな内容と期限だけを伝えて、あとはW君の裁量や判断に任せるようにしたんだよね。
- W.K
- はい、あれで随分と鍛えられたというか、少しずつ自分の実力に自信がついたことを覚えています。
- F.S
- いまや入社8年目で、主担当として業務全体を任せられる“若手のホープ”ですよね。私も自分のことのようにうれしいし、若い人の成長が自分自身の仕事に対するモチベーションにもなってくれます。
02 「大量の橋梁点検を半年で」に緊急体制で。
心に残るエピソードは?
- F.S
- W君との仕事で忘れられないのは、入社2年頃だったか、愛知県内の市で橋の点検を一括受注したことがあったよね。期限は6カ月後。通常の5倍ぐらいの数量だったので、これは大変だと社内もざわめき立ちました。
- W.K
- それから毎朝早くから夕方まで現場作業をして、事務所に戻ってからデータ整理という日々が続きましたね。確かスマホの電波がギリギリ入るくらいの山奥でした(笑)。
- F.S
- それで1~2カ月が過ぎた頃、現場作業の後でデータ整理をしていては期限に間にあわないと判断して、私は現場担当、W君に社内作業の専任になってもらったわけです。
- W.K
- 正直、私は現場から外されることに抵抗感もありました。
- F.S
- 最初はけっこうイヤそうだったよね(笑)。でも、あれで随分と勉強になったでしょう。
- W.K
- 「この橋のどこにどんな症状があって重症度はこれ」と写真付きでまとめると、作業量としては膨大です。当時自分はまだデスクワークにプログラミングを活用してなかったので、自分で調べて、考えて、計算して。とにかく夢中で取り組みましたが、おかげで業務フローの改善点も多く見つかり、苦労した点も含めていまでは自分の財産です。
- F.S
- いつも心の中で感謝していましたよ。でも、社会的な使命のある仕事として、受注した仕事は責任を持ってやり遂げるという姿勢は当時もいまも大切ですよね。あの仕事をきっかけに、社内での資料づくりや分析・解析でわからないことはみんながW君にアドバイスを求めるようになり、本人のステップアップにもなったはずだとチームリーダーとして感じています。
- W.K
- 雨で現場が休みになった時など、Fさんも本社に来て「頑張ってるね。しっかり見てるよ」と声をかけてくれて。あれは自分にとって大きな励みになりました。
03 チームの団結力や休日の取りやすさも魅力。
社風について感じるのは?
- F.S
- カナエジオマチックスの社風について何か感じることはありますか?
- W.K
- 何といっても人間関係のよさでしょうか。官公庁がクライアントということもあり、あまりガツガツした感じがないというか、真面目で誠実な人柄の社員が多いように思います。
- F.S
- ただの仲よしではなく、インフラの点検や調査は必ず複数人でやるからチームワークが不可欠なんですよね。力をあわせないとできないから、同僚や部下・上司に対しても遠慮なく話ができる環境であることが大切です。私はリーダーとして、例えば「黙々と自分の作業に集中したい人」「人と話しながら仕事を進めるのが好きな人」「ほめられると余計に頑張れる人」など、その人の個性にあわせた接し方をいつも心がけています。
- W.K
- 私はおそらく「ほめられると伸びる人」でしょうか(笑)。
それは冗談として、私はここ数年で入ってきた後輩社員には「困った人がいればすぐに助けてあげる」をモットーにしてコミュニケーションを心がけています。
- F.S
- あと、当社の魅力としては休日の取りやすさもありますね。私は子供が二人いるため、毎月1度は何もなくても有給休暇をとって、家族とのふれあい時間とするよう心がけています。
- W.K
- 私は昨年(結婚した年です)、1週間の連休を取って後の妻となる人と沖縄旅行に出かけました。また、こう見えて体がけっこう弱く(笑)、急な発熱で休むことが何度かありましたが、職場の仲間がイヤな顔もせずに受け入れてくれてとても感謝しています。
- F.S
- そうした社風もあってか、近年は文系出身者や女性技術者など、従来の土木や建設業界のイメージとは異なる社員も活躍するようになりました。誰もがやりがいを感じられるような、職場の人材の多様化は今後も進んでいくと思います。
04 自分の仕事の後工程をもっと勉強したい。
自身と会社の未来について
- W.K
- Fさんは今後の会社のあり方や、若いスタッフに期待することは何ですか?
- F.S
- 私は若い人の力も借りながら、新しいことに積極的に挑戦したいと考えています。例えば、過去にはGIS事業も“紙の地図”という従来のあり方に風穴を開けるものだったし、いま私たちが携わっている点検業務も「高度成長期にできた膨大なインフラの老朽化」という時代の流れを読んでの新事業でした。土木分野は自動化やAIをもっと取り入れないとインフラの老朽化に追い付かないですからね。
- W.K
- それには私よりもっと若い世代の“生まれた時からデジタル”な発想が欠かせないでしょうね。
- F.S
- 最後にW君の今後の目標を教えてください。
- W.K
- 道路関連の調査などで「こんな症状があります」と発注者に報告するだけでなく、その後の対応についても知識を深めたいですね。例えば「どこをどう直せば大丈夫になるのか」「それにはどれくらい予算と期間が必要なのか」など。補修工事は工事会社が行いますが、後工程を知っていれば症状を伝える時の話の内容や深さも違ってくると思うのです。
- F.S
- なるほど。今後のW君のさらなる成長に期待しています。