市町村等の行政では、課税・福祉・防災・インフラ維持管理等、さまざまな場面で「地図」=「行政地図」が活用されます。行政地図は一般に使用されるものとは異なり、自治体が業務で使用するために必要な情報を載せた、目的別に作成される地図(主題図)になります。
カナエジオマチックスでは、自治体の要望に応じてGIS(地理情報システム)を活用し、地図データを構築・整備し、オーダーメイドの行政地図を作成します。地図データを用いて、自治体の施策や計画を作成することを通じて、住民の皆さんのくらしを支えています。
資産管理
各市町村では固定資産税の課税を行うために、地番現況図や家屋現況図という、専用の地図を管理しています。不動産の売買、開発、および新築分譲など、日々変動する土地・建物の状況を地図で把握することで、確実で公平な課税を行うことが可能となります。
これらの地図の整備は、固定資産税の評価方法が改定された平成6年頃から始まりました。当初は地図データの電子化、および新規作成が主流でしたが、現在では整備した地図データを活用した土地・建物の評価や課税分析に焦点が移っています。
当社においても、近年ではこの地図データに関連するノウハウを活用して、公有財産(自治体の財産)調査業務、町名地番の変更業務など、住民の皆さんの生活に密接にかかわる業務も担っています。
社会計画
カナエジオマチックスの空間情報コンサルタント事業は、資産管理図で培ったノウハウで、自治体の各施策や計画の作成へと発展してきました。現在は、都市計画関連の計画や空家等対策計画、農業振興地域整備計画などの業務を行っています。
人口減少など現代社会における様々な問題に対して、当社はGISと情報処理の技術を活用し、地域社会の健全な発展とサスティナブルな未来の実現に貢献していきます。
主な業務:都市計画基礎調査、空家等対策計画、農業振興地域整備計画
都市施設管理
当初は固定資産管理を目的としていたカナエジオマチックスの空間情報コンサルタント事業は、都市施設管理にも発展しました。
今後は都市施設の老朽化に伴い、計画的なメンテナンスが求められており、そのためには精度の高い都市施設管理のための行政地図が必要です。
現在カナエジオマチックスでは、道路、公園、上下水道など、様々な都市インフラの地図を作成し、GISに搭載することで自治体の都市施設管理支援を行っています。
主な業務:道路認定図、公園台帳、水道配管図