保全事業では、橋梁、横断歩道橋、大型BOXカルバート、道路付属物などインフラ構造物のメンテナンス(点検・診断・措置・記録)を行っています。
私たちが普段当たり前に使用しているインフラ構造物は、その多くが高度成長期以降に整備されたもので、整備後50年が経ち、老朽化が進んでいます。
カナエジオマチックスでは、そうしたインフラ構造物を長く、安全に使用していただくために保全業務に力を入れています。
点検業務
点検業務の目的は、変状(構造物の状態が当初の状態から変化した状態のこと)の早期発見と、効率的で効果的な措置を行うための情報を記録、蓄積し、効率的な維持管理をおこなうことです。
近接目視を基本とし、点検ハンマー、スケールを使用して、構造物の変状を調査します。
点検対象は、橋梁、横断歩道橋の点検に限らず、大型カルバート、道路付属物等、多岐にわたります。
詳細調査
構造物の変状の原因追及のために、詳細調査を行います。
実際の構造物の一部をサンプリングし、室内試験を実施し、明確な変状原因を診断します。
摘出したサンプルから、強度や含有成分を確認することができ、得られた試験結果に基づき、補修設計に活用することを目的にしています。
インフラ補修設計
点検、診断により得られた情報に基づいて、インフラ補修設計を行っています。
補修設計の目的は、劣化した構造物を元来の状態まで戻すために行います。
変状を確認し、その原因を把握した上で、具体的な措置方法の立案、設計図面の作成、補修工事に必要となる金額の算出を行います。
長寿命化計画
インフラ長寿命化計画への取り組みとして、カナエジオマチックスでは「点検業務」、「詳細調査」、「インフラ補修設計」を通して、メンテナンスサイクル(点検・診断・措置・記録)を構築しています。
点検から詳細調査、補修設計まで一貫として業務を担うことにより、それぞれの自治体に合った、より適切な提案を行うことが可能となります。
インフラの長寿命化(新しく作るのではなく、補修をして構造物の寿命を延ばすこと)を進め、構造物を長く有効的に使い続けることで、建替えと比べて「工事費用の縮減」「工期の短縮」「廃棄物の減少」が期待できることから、持続可能なインフラメンテナンスの実現を目指しています。